こんにちは。
てつを
今日は授業の資料作り(パワポ)についての記事です。
最近は学校現場でもICTが進んでおり、授業でパワーポイントなどを使うことが普通になってきました。
てつを
ぼくは授業では、パワポ×プリントで行っています。
コツをつかめば、簡単に見やすくわかりやすいパワポを作ることができます。
てつを
おかげさまで、同僚の先生からは「てつを先生のパワポは見やすい」とご好評いただいています。
しかし、周囲を見ると、「パワポやプリントは使っているけど、見やすさまでは意識できていない」とい感じることが多いです。
そこで、今回は見やすくわかりやすいパワポ作りの実例をお伝えします。
ついでに授業プリント作りにもちょこっと触れていきます。
ぼくは誰もが見やすいユニバーサルデザインの資料作りを心掛けているので、生徒のレベルや個性を問わず使うことができるので活用の幅は広いと思います。
教育関係者だけではなく、保護者の方もお子さんとのコミュニケーションのヒントになりますので、ぜひ参考にしてくださいね!
目次
1.ユニバーサルデザインとは?
まずは基礎知識として、ユニバーサルデザインという言葉の意味について解説します。
文化・言語・国籍や年齢・性別・能力などの違いにかかわらず、出来るだけ多くの人が利用できることを目指した建築(設備)・製品・情報などの設計(デザイン)のこと。
要するに「誰でも利用しやすい」ということです。
授業でのユニバーサルデザインとなると、「誰でも理解しやすい」といった意味になりますね。
2.ユニバーサルデザインな資料作りのコツ7選
では、実際にぼくが意識している授業資料作りのコツです。具体的に書いていきます!
①フォントは太めのゴシックかUDフォント
ゴシックは遠くからでも文字の判別がしやすく、読みやすいフォントです。
特に、発達凸凹を持つ子でも認識がしやすいと言われています。
また、最近ではUDフォントがWindowsのPCでも初めから多く搭載されています。
UDフォントのUDは「ユニバーサルデザイン」のことなので、UDフォントを使えば間違いはないでしょう。
ぼくはパワポは「創英角ゴシックUB」、プリントは「BIZ UDP ゴシック」と使い分けています。
あとぼくがよく使っていて、おススメなのは「HG丸ゴシックM-PRO」ですね。
②余白を広めにとる
文字は詰まっているより、適度に余白がある方がわかりやすいです。
こちらも特に、発達凸凹を持つ生徒は余白があった方が見やすいという声をよく聞きます。
ちなみにぼくは、パワポのときは「1.5」、プリントは「1.15」の余白をとるようにしています。
③文字の配置(インデントなど)をそろえる
文字の配置については、必ずルールに則って作っています。
図のように、パワポのタイトル部分とテキスト部分のボックスの位置は必ずそろえて、ページが切り替わってもズレないようにします。
また、文章を大項目と中項目のように、分ける場合は段落を下げ、フォントのサイズを小さくします。
ルールに則ると見やすいのはもちろん、自分の頭の整理にもつながります。
④色は黒とオレンジの2色のみ
「相手にわかりやすく伝える」という観点では、色が多すぎるとゴチャゴチャして見にくいパワポになってしまいます。
そのため、ぼくは色については基本的に、黒とオレンジの2色しか使いません。
よく、学校現場で、重要なところを赤で書くことが多いです。
赤は警戒色と呼ばれ非常に目立つので、使いやすいのですが、目立ちすぎるので、逆に使いにくい場面もあります。
さらに、色覚異常を持つ人には赤は黒と区別しにくいという特徴があります。
色覚異常の人は男性で20人に1人、女性で500人に1人いると言われており、クラスに1人以上はいる計算ですので、無視はできません。
色覚異常を持っていても見やすいオレンジや青を使うのが良いと言われています。
ぼくの場合は、明るくて温かい印象を与えられるので、パワポにはオレンジを使用しています。
2色でも十分、大切なところを強調することはできますが、さらにバリエーションを増やしたい場合は、文字を太字にしたり、下線を引くと良いでしょう。
⑤文字は大きめにし、一文を短くする
文字の大きさは大きすぎてもいけないですが、小さすぎるのはもっといけません。
パワポのデフォルトでは、テキスト(本文)の文字が非常に小さいので、大きくした方が見やすくなります。
ぼくの場合は、タイトルは44、テキストが40にしています。
(デフォルトはタイトルが44、テキストは28です)
字が大きいので、1枚のスライドに入る文字数が限られますが、逆に入りきらない場合は内容が多すぎるので、1枚のスライドに詰め込む内容のコントロールもでき、一石二鳥です。
てつを
多すぎた場合はスライドを分けるか、一文を短くしましょう!
⑥画像を多く使う
文字だけでなく、画像も一緒に伝えるとより見やすく、内容を伝えやすくなります。
てつを
ただし、画像も多すぎるとゴチャゴチャするので、1スライド1画像を基本ルールとしましょう。
ただし、画像をメインに見せたい場合や比較をさせたい場合などは複数でもOKです。
臨機応変に使いましょう。
⑦画面サイズは使用する環境に合わせる
最後にパワポの画面サイズについてです。
最近はデフォルトのサイズは16:9になっており、テレビやPCのモニターのサイズに合うようになっています。
現在、ぼくの学校では大型テレビに写しているので、16:9で作っています。
ただし、以前いた学校では黒板に白いシートを貼って、プロジェクターで投影していました。
このとき、16:9にすると黒板に書けるスペースが減るので、4:3にして使用していました。
ただし、これは「板書をするかどうか」や学校の環境によって異なるので、状況に合わせて使い分けること必要があります。
まとめ:誰でもすぐに実践できて、すぐに効果が出る!
今回は授業で使うパワポ作りのコツ8選をお伝えしました。
上記のコツ8選はすぐに実践できて、「見やすく、伝わりやすい」という効果がすぐに出ます。
生徒にとって、分かりやすい授業を提供するのは、教師には大切なことです。
特に、発達凹凸や勉強に苦手意識を持っている子にとっては大きな助けにもなるので、上記の中でまだやっていないことがある人はぜひ、実践してみてください。
参考になれば幸いです。
今回はこれで終わりです!
てつを
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